イソフラボンは薄毛に効果があるのか
イソフラボンに育毛効果があるといくつかのブログなどで見かけたので本当なのか調べてみました。
調べた結果
イソフラボンの育毛効果には2つの考えがあるようです。
IGF-1育毛理論?
1つは岡島元教授が発表したIGF-1育毛理論です。
IGF-1育毛理論とは、イソフラボンとカプサイシンを同時に摂取すると知覚神経が刺激され、毛根のIGF-1(細胞増殖効果がある)が増加して育毛が促進するという理論です。(参考:IGF-1育毛のメカニズム)
この理論を元にしたサプリも発売されています。
ただ、理論が発表されてからだいぶ経ちますが、他のメーカーが追随している様子もありません。本当に効果があるのならもっと大々的になるはずです。
今のところあまり信ぴょう性は高くないように感じます。
男性ホルモンを抑える?
もう1つはイソフラボン自体が男性ホルモンが毛根に作用するのを抑えるという考えです。
「育毛 イソフラボン」のキーワードで検索すると育毛とイソフラボンの関係について説明しているサイトがいくつも出てきます。
それらによると、「イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするので男性ホルモンの作用を抑え薄毛を防ぐ」と説明しています。
イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするというのはNHKのあさイチで紹介していました。
しかし、実際に薄毛を抑える働きをするのかを確認できる資料は見つかりませんでした。
公的機関の評価は?
内閣府の食品安全委員会では、イソフラボンを含む食品が健康に与える影響について評価しています。
大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aによるとイソフラボンの働きを次のように説明しています。
大豆イソフラボンは、植物エストロゲンのひとつといわれ、その化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため、エストロゲン受容体に結合することから、促進的あるいは競合的に種々の生体作用を発揮するとされております。なお、大豆イソフラボン配糖体はそのままではエストロゲン受容体に結合しませんが、体内で大豆イソフラボンアグリコンに変化して、上記のような生体作用を現します。
この生体作用により、骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減等に有用と言われております。
イソフラボンと育毛の関係については検討されていませんでした。
もっと期待できる育毛対策を行おう
調べた結果、イソフラボンが育毛に良いとは思えませんでした。
大豆イソフラボンが含まれている納豆や味噌を食べれば良いと説明しているブログもありましたが、その程度で髪が生えるとは思えません。
男性薄毛はAGA(男性型脱毛症)によるものがほとんどです。AGAは男性ホルモンが毛根に作用して髪の成長を阻害するために起きます。
薄毛を改善したいのなら、このAGAに効く育毛剤を使うほうがイソフラボンよりよっぽど期待できます。
こちらにAGA向きの育毛剤をまとめているのでぜひ試してみてください。
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